こんにちは!maruoです。私はオーストラリアに2022年からワーホリで滞在しております。
そして今回の記事では、私の今の職業であるAged Carer(高齢者ケアラー)について紹介していきたいと思います。
私は現在、オーストラリアのクイーンズランド州にある介護施設でaged carer として働いています。私の経験とともに、この仕事の仕事内容や働く魅力を共有したいと思います。
今後、社会の高齢化が進んでいき、ますます介護の需要が高まっていくことは間違いないです。
今、ケアラーとしての仕事に興味を持っている方、ぜひ参考になれば幸いです。
それでは早速みていきましょう。
Aged Carer (エイジドケアラー)って何?
Aged carer は日本で言うところの介護士に当たります。
🇦🇺オーストラリアでは、アシスタントナース、エイジドケアラー、ケアワーカーなどと呼ばれています。
ケアラーは要介護者にその人らしい生活を実現させるための日常生活の援助を行う人です。
要介護者とは日々の生活で、他の人からの介助を必要とされる方のことを指します。
日々の業務は忙しく、大変な面もありますが、利用者さん(レジデント)やスタッフ間で分かち合うことができる仕事です。そして、誰かの役に立っていることを実感できるお仕事でやりがいのある仕事です。
Aged Carer スタッフの働く場所
具体的には、Aged carerが働く場所は以下のような場所が挙げられます。
ケアホーム・訪問介護・デイサービスセンター・グループホーム・リタイアメントビレッジ・病院
私の働く施設では、グループホームとリタイアメントビレッジが併設しています。
仕事内容
ここからは実際にどのような仕事内容かをご紹介していきます。
私は日本で看護師経験がありました。
そのため、その経験から、オーストラリアでのケアラーの仕事は特に問題なく行えています。
仕事内容には関しては多少は文化的に違うところもありますが、基本は似ています。
私は現在、高齢者が暮らす施設(老人ホームのような場所)で働いています。その経験を元に、どのような仕事をしているか紹介していきます。
施設によっては多少異なることがあると思います。
1. 身体的介護
利用者さん(レジデント)の身体的なサポートとして以下のものが挙げられます。利用者さんによって介護度は違うので、その人に合ったケアを行います。
移動の介助 ; 車椅子での移動の介助。歩行器や杖などでの歩行時の付き添いを行います。
移乗の介助 ; 移動とは別で移乗の介助です。「車椅子からベッドへ」「車椅子からトイレの便座」などへ移る時の介助です。ベッド上での体位変換なども行います。
オーストラリアでは、ベッドから車椅子などへは「Full hoist」「Standing hoist」というマシーンを使って介助を行います。
介護を受ける人、介護をする人の両方の負担を軽減することができます。そのため、日本でのように、体を抱えて移動させるということはまずありません。働く人に優しいですよね。
ケアラーが基本二人で大勢でマシーンの操作を行います。
入浴介助、着替えの介助 ; 介助が必要な方のシャワーや清拭の介助をします。衣服の着脱の介助を行います。
オーストラリアの利用者さんへの清潔ケアは一般的に朝食前の時間帯に行われることが多いです。
そのため、私の施設でも朝起きてすぐの時間帯にシャワーや清拭が行われます。
朝食前は時間との勝負で、とても忙しいです。
排泄介助 ; 衣服の着脱の介助やオムツ交換、排便状況の観察もaged carer の大切な役割です
2. 生活援助
次は生活の援助です。生活する上で必要なケアを行っていきます。
食事の準備、介助;キッチンから運ばれてきた食事を利用者さんに提供します。また、食事の介助や食事摂取量の観察を行います。
オーストラリアでは、食後のティータイムがあります。コーヒーや紅茶を作って、ビスケットやケーキなど共に利用者さんへ提供するのも日々の仕事の一部です。
私の働いている施設では、朝食後にMorning tea, 昼食後にAfternoon tea があります。場所によっては夕食後のsupper もあります。
健康状態や行動の観察、報告 ; 利用者さんからの体調に関しての発言や行動は必要に応じてRN(Registered nurse 看護師)に報告します。
ケアラー同士で情報を共有し、レジデントの健康管理に努めます。突然の体調変化には迅速に対応し、必要な情報を看護師に報告します。1番レジデントの近くにいる存在であるケアラーだからこそ分かる情報もあるので、必要に応じて看護師やチームのメンバーに報告します。
服薬介助 ; 薬の服薬の介助です。一部のケアラーは薬の管理に関するトレーニングを受け、看護師の不在時には薬の管理も行います。
環境整備 ; 必要に応じて部屋の整理整頓や清掃。ベッドメイキングやリネンの交換。
オーストラリアではベッドメイキングも大事な仕事の一部だなと感じました。
ベッドメイキングすることで、部屋の中が整い、利用者さんの一日が始まるような気持ちになります。
3. レクリエーション活動の提供
レクリエーション活動を通じて、レジデントと楽しい時間を過ごします。
時間がある時は、レジデントとともにペイントやパズルなど、様々な活動を通じて心地よいひとときを過ごせるように援助します。
1番近くにいる存在であるからこそ、時間があるときはレクリエーションを積極的に行います。
私が働く施設では、平日は毎日日中に何かしらのイベントがあります。
例えば、体操の会、ヨガの会、音楽コンサート、ガーデンでカフェなど。
また、ワンちゃん🐶と触れ合う会もあります。
そのイベントをするスタッフが施設内に専属でいます。
4. コミュニケーション
高齢者の方々から話を聞くことは貴重な体験です。彼らの人生経験や思い出を共有するのはとてもいい経験となりますね。
私は日常的なサポートを通じて、日々会話を楽しみにしています。
私にとっては毎日英語の勉強の場でもあります!
ただ、入れ歯のとったオーストラリアのおばあちゃんの英語は本当に何て言ってるか、分からない時も多いです。😭
5. RNへ報告・チームへの相談、記録、緊急時の対応
RNへの報告、チームへの相談 ; 必要に応じて、RNやチームのケアスタッフに相談、報告します。各シフトの切り替わるタイミングで申し送りを行います。
記録 ; 食事の摂取量や行動の変化、排便状況など、必要に応じて記録を行います。
緊急時の対応 ; 緊急時には速やかにチームメンバーやRNに連絡し、適切な対応を行います。
緊急時には冷静な判断力が求められます。緊急時とは、体調の悪化時や転倒時などがあると思います。速やかにRNに報告し対応していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あくまでも私のケアラーの仕事内容をご紹介したため、施設によっては若干異なることもあるかもしれません。
Aged Carerの仕事は体力的にも精神的にも挑戦的ですが、高齢者の方々と触れ合いや学びはこの仕事の魅力です。利用者さんと共に過ごす日々は人としても成長できるし、やりがいがあります。
この記事を通じて、ケアラーとしての仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです。
では、また。
maruö